第6宇宙のサイヤ人を見ていて思った、悟空とベジータの「戦いが好きな理由」の違い
第6宇宙のサイヤ人を見たことで、戦闘好きなサイヤ人にも色々な考え方があるということを 改めて知った。それが、悟空やベジータなどのサイヤ人を違った視点で見させてくれる。
特に悟空とベジータの「戦いが好きな理由」の違いは、二人のいくつもの要素に影響を与えている。
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悟空の戦いが好きな理由は、純粋な戦いの楽しさ。これは非常に分かりやすい。戦うこと、より強い奴と戦う事、それ自体が楽しい。
ベジータの戦いが好きな理由は、戦いの純粋な楽しさに加え、勝つ楽しさや自分の思い通りにする楽しさ、強くなり続ける楽しさなどが混ざった、複雑なものだと思う。そしてベジータは戦いが楽しいという理由以外で戦うケースも多い、プライドが代表的だろう。
そして、悟空の戦いが好きな理由はあまりブレないのに対し、ベジータはその理由が少しずつ変化していっている。誰よりも強くなりたいという思いが強くなり、その分現実への向き合い方に冷静さが増した気がする。
悟空がいるからベジータの変化をより感じ、ベジータがいるから悟空のブレなさを感じるという関係性は、個人的に大好き!
二人の戦いへの考え方の違いは、成長の仕方の違いに大きな影響を与えている。
悟空は、戦いながら成長することが多く、強くなる事の先にある、より強い奴と戦うということが、成長の原動力。純粋な戦闘バカならではの方法。
それに対しベジータは、1人で悩み苦しみ考え自分を追い込み、強くなるという方法が多い。最近は少し変わってきているけど。
二人の家族観なんかも、ここの違いから考えてみたら面白いだろうなぁ
ちなみに魔人ブウとの戦いで、ベジータが悟空を認める有名なシーンで、二人のこういった関係性は描かれている。このシーンはめちゃ好きです…
「カカロット…すごい奴だよお前は。
あの魔人ブウは俺にはとてもかなう相手じゃなかった…、あいつと戦えるのはお前だけだ
なんとなくわかった気がする……、なぜ天才であるはずのオレが、お前にかなわないのか…
守りたいものがあるからだと思っていた…、守りたいという強い心が、得体のしれない力を生み出しているのだと……
たしかにそれもあるかもしれないが、それは今のオレも同じことだ……
…オレは、オレの思い通りにするために…楽しみのために…敵を殺すために…そしてプライドのために闘ってきた…
だが…あいつはちがう…勝つために闘うんじゃない、ぜったい負けないために限界を極め続け闘うんだ…!だからあいての命を絶つことにこだわりはしない…
…あいつはついにこのオレを殺しはしなかった…まるで今のオレがほんの少しだけ人の心を持つようになるのが分かっていたかのように…
…アタマにくるぜ…闘いが大好きで優しいサイヤ人なんてよ…!
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ドラゴンボール42巻