ブラックジャックによろしくと、夏目漱石(1)

ブラックジャックによろしくがサイコーに面白く、Kindleでまとめて読んでしまった。

その結果、色々と都合が悪いことに数日なっておりました。

ブラックジャックによろしくはご存じのとおり、研修医である斉藤英二郎が、医療の世界の問題や矛盾に悩みながらも何かを変えようともがく漫画なのですが、

悲しく怒りを感じる社会の闇ともいえるものを、とてつもない威力で投げかけてきます。

感情的にならぬよう、あまり強い怒りを感じないように、

うつ病である以上、そういった努力をしてきましたが、

忘れようとしていた社会への怒り(この手のものは誰もが持ちしものではありましょうが…)に火がついた。そんな数日でありました。

社会への怒りならばまだ良いのですが、

その怒りは、自分のねつ造した、特定の悪い人々という謎の対象への怒りに発展しがちなものでありまして、

しかも元々は、社会の普段は見える事の少ない悲しい部分を知ったが故に芽生えた怒りでありますから、その怒りは正当性を持ち易く、きっぱり捨てさることも中々に難しい。

 

普段収めているものを引出し、人を昨日までと同じように生きることを出来なくさせるものが芸術だと聞いたことがあります。

ブラックジャックによろしくは素晴らしい作品でした。

あとはこちら側がどう感情と向き合うか?

 

社会への怒りは誰しもが感じていることでしょう。

それを感じないのはちょっとおかしな事でもある。そんな気もします。

それとどのような仕方で付き合いながら生きているのか?

それは人それぞれに、時それぞれに、違うのかもしれません。

 

今回に関して、そのヒントをくれたのは、

これまたご存じ、夏目漱石さん著の「私の個人主義」。

その中に出てくる、中身と形式、というお話でありました。