銀魂 実写版(映画) 見てきたけどこれ凄いぜ! 超絶不調の男の感想(後半)
この映画は様々な笑いを入れながら作品として崩壊していない、コメディ作品としては一級品であることは前半で書いたが、肝心なこの点はどうなのだろう?
まぁ60巻位で続きの巻が出るまでを我慢できなくなったからまとめて読もうと思って、ちょっと止めてるけどね、ごめんちゃい。
俺の銀魂観では相当上手くやったと思う。そもそも俺の銀魂の好きなところはどこなのか?それに共感してくれるなら楽しめるという説明になるよね、多分。
考えてみた、銀魂の好きな点、いや銀魂のアイデンティティを。俺が漫画を好きになる一番の要素のキャラクターの魅力は勿論相当にある、だがそれが銀魂の銀魂たるゆえんかといえばそれだけではないよなぁ。
他の漫画にない銀魂だけのもの…、凄く抽象的にいうならば、ていうかそれでしか言えないのだが、とてつもなく自由で何の制限も受けていない様でありながら一本芯の通っている、まさに銀さんこそが銀魂という作品を表徴している。なんでもありなアイディアでありながら誰にも出せない発想という側面も含む。
途中で気づいてたけど止まらなかった、この説明ただの言い換えじゃん!
俺の言語の守護神よ、どうにかしてくれ。え、そうかそうだ銀魂とはそれだぁーーー!
良く言われる銀魂のいいところ、ギャグとシリアスのバランス。それを考えていてこれが浮かんだ。
銀魂においてはギャグとシリアスは別にあるなんていう簡単な構造ではない、互いが互いを支え互いがあって初めて存在するような関係性。
他にも銀魂には別世界の融合が見られる。短編と長編の融合、オマージュにとどまらない多くの漫画作品の世界の融合、現実・時事とフィクションの融合、人間のダメさと素晴らしさの融合。
これらの融合のさせ方は銀魂だけの特殊な融合の仕方、西洋より東洋的な融合。
この融合はとても難しいはずだが、そこは作者の空知さん凄いわ。純粋天才やなぁ。
話戻すと今回の実写化はその銀魂らしい融合をしっかりできている。
当然漫画版と実写版の融合も上手くやっている、今まで見た実写版でこの融合が出来てるのは無いと思う。
銀魂でありながら銀魂でない、と思ったらやっぱり銀魂という言葉が、一番この映画に合った言葉であると思うのもここに関係してのことだと今気付きました。銀魂らしくないことが出来るのも銀魂だからなんだよね。
シリアスとギャグの融合なんかは漫画版より顕著に表れているから、最後までなんだろう、安心感と期待感があり続けていた。
という訳で俺は絶不調で見に行ったが、それを忘れるくらい笑って気分よく帰ってきた。途中でチケット番号分からなくなる事件起きたけどね…。
人と見た後話しやすい映画だから俺みたいに一人じゃなくて、誰かと行ってみてはいかが?
最後悲しいなぁ
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